「私どもの先代は、目に見えるもの、見えないものも含め、とても多くの貴重なものを残してくれました。」――――――

そう語るのは、昭和にあるおしゃれなマンション、「センターロード昭和」と「リュミエール昭和」の 企画・管理を担当されている田原博之さん。田原さんは、過去に会計事務所に勤務していたが、 先代の残した土地を所有することで発生する相続税に関しての相談を受けたのをきっかけに、センターロード昭和 建築のノウハウを学んだ後、アパート経営に乗り出すことになる。

本日は、オーナーのご子息でもある田原さんに、テスクのマンションを建てた経緯や感想を伺ってみた。


「実は、マンションの建築をお願いしたのがテスクさんが初めてではなく、 他の会社に依頼して、以前にマンションを2棟建てているんです。 でも、その2棟に関しては、残念ながら成功とは言い難い結果になってしまいました。」 しかし、田原さんは、その時に経験した失敗から学び、入居率、コスト、環境、入居者層による生活パターンなど、 さまざまな事項をもとにした独自の「配点方式」を作成し、3棟目の建築を依頼する会社をコンペ式で募ることにした。

「コンペに関しては8社が手を上げてくださったのですが、私の『配点方式』をもとに各社のプランを吟味し、 振るいにかけた結果、残ったのがテスクさんだったんです。」 後、テスクという会社の姿勢、実績、技術を調査、「外断熱」に関してもさまざまな事を学ぶ。 「いろいろと調査するうちに、『自分の夢や思い』を実現してくれるのはテスクさんしかないということを確信して、 建築を依頼するに至ったんです。私自身かなり厳しい目線で調査していたと思いますよ(笑)。 テスクさんは太鼓判を押せる『優良企業』です(笑)。」

 
センターロード昭和

このマンションの名称は、田原さんの祖父の名前である「センタロウ」からとったもの。 建物がある現在の昭和は元の亀田郡に当たる場所で、当時は鮮やかな緑が広がる田畑地帯だったそうだ。

「そういう当時の趣を残したくて建物に緑色を使い、建物自体を長く使えるようにと「亀」をモチーフにした硝子細工も施してもらいました。 『鶴は千年亀は万年』って言うでしょ?(笑)。そうしたら、偶然「亀田郡」の亀田につながったんです。 『亀』と、田畑の『田』でね(笑)。」と、楽しげに話す田原さん。

センターロード昭和のマンションは、昨今、共働き率が上昇している「共働き家族」が入居することをイメージして設計したそうだ。 亀がモチーフの硝子細工はもちろん、各部屋の玄関前の床をカラフルな模様にしたり、 また、3階からは函館山が望めることをきっかけにインターロッキングには函館山を刻んだり… 子供さんが少しでも寂しい思いをしなくてすむよう、随所に遊び心が仕掛けられている。


センターロード昭和 内観

「いろいろとお金をかけてしまっているように見えますけど、うちのマンションの家賃設定は低いんですよ。 入居者の方には、将来自分の家を持ってもらいたいという願いもあってね。 もちろん、こちらが赤字になって運営できなくなるような結果では本末転倒です。 しかし、うちのマンションの場合は前回建てた2棟のマンションに比べて入居率が非常に高い。 入居者の方に住みよい場所を提供できて、しかも収益もしっかりと確立できているんです。」

 
 
リュミエール昭和 内観 リュミエール昭和

「このマンションの名前も父の名前からとりました。フランス語で『リュミエール』は『光』を意味します。」 このマンションもまた、「学んだこと」を反映させるべく、田原さん自身の私生活から感じたことを随所に盛り込んだ、 「単身者向け」マンションだ。たとえば、仕事や付き合いで疲れて家に帰ってきても、 感覚的に自分の部屋の階かどうかを判別できるよう、ドアの色を変えたり、 入居者の気分を和ませるために花やオブジェを配置したりなどだ。

「このマンションでは、オートロックにビー玉を2933個も使ってオブジェを作ったんです。 この部分は、クリスマスなどのイベントの際に活躍してくれるよう、ちょっとした仕掛けをしてあるんですよ(笑)」。 さらに、各部屋の内装も違うことや、キッチンには賃貸では珍しいハンドシャワー付き、そして、 浴室もTV付きと、入居者から見ればまさしく至れり尽くせりの設備になっている。

「センターロード昭和を建てた際、玄関ホールの暗さが少し気になったんです。 一人暮らしというと家族で住むのと違い、少し寂しいでしょ(笑)。 なので、このマンションでは思い切って9mの吹き抜けにしました。おかげで玄関ホールがとっても明るいんです。 そんな、要所要所での的を射た助言をくれるテスクさんには、本当に感謝していますよ。 佐々木現場監督をはじめ、皆さんとても親切ですしね。今までお付き合いした施工会社にはなかった事です。 施工するプロセスも大いに楽しかったし、出来上がりも完璧だし、本当に満足しています。」

 

「一般住宅もマンションもそうですが、テスクさんの建てる住宅は長寿命約140年持つ建物。 今の日本では30年持って良いほうと言われる中、先代、そして自分が手がけたものの形跡を長く残せるという事は とても嬉しいことです。しかも、入居者の方たちからは、外断熱がとても暖かく快適だという声や、 住み心地が良いという声もたくさんいただいていますしね。一年かけて構想を練った甲斐がありました。」

インターロッキングの函館山も、ビー玉を使ったアートでも、 「他者に心を砕く」という姿勢こそ長く残していきたいと望む田原さん。 単純に「資産を有効活用して収益を上げる」ことだけを目的とせず、入居者の目線と立場で作られた、 温かみのあるこのマンション、転勤や家の購入などの理由がない限り、 賃貸契約を解約して退出する人はまずいないそうだ。

お問い合わせは、函館および近郊の不動産取扱会社…株式会社 テスク函館営業所 まで

■商号 株式会社 テスク函館営業所
■免許番号 石狩(6)第6439号
■住所 函館市本通2丁目1-37
■営業時間 9:00~17:00
■定休日 日・祝日・第2.4土曜日
■TEL 0138-54-9666
■FAX 0138-56-6667
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